置き場所から考える 雛人形の選び方

雛人形選びで、最初に迷われるのが「大きさ」です。
小さい方がいいのか。ある程度しっかりした方がいいのか。
置き場所を考えると、どこまでが現実的なのか。
けれど雛人形にとって大切なのは「大きいか小さいか」ではありません。
その場所に、無理なく美しく収まるかどうか。
そこから考えるだけで選び方はずっとシンプルになります。
飾る場所や住まいの環境から雛人形を考えたい方へ。
迷ったときは、「お顔」から考える選び方もご覧ください。
→ お顔から考える 雛人形の選び方
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雛人形選びで「サイズ」に迷う理由
雛人形のサイズ表記は意外と分かりにくいものです。
間口○cm、奥行○cmと書かれていても実際に家に置いたときの印象は想像しづらい。
さらに「小さいと後悔するのでは」という不安もあります。
けれど後悔の原因はサイズそのものではなく生活とのズレにあることがほとんどです。
小さい雛人形=妥協、ではありません
「小さい雛人形=簡易的」
そう思われがちですが必ずしもそうではありません。
近年は限られた空間でも雛人形の佇まいをきちんと感じられるよう最初から設計されたお人形も増えています。
大切なのは、毎年、自然と飾れるかどうか。
出すのが億劫にならないこと。
片付けが負担にならないこと。
その積み重ねが結果的に雛人形との時間を長くしてくれます。
飾る場所別の考え方
リビングに飾る場合
家族が集まるリビングは雛人形が最も目に入る場所です。
主張しすぎず、けれど埋もれない。
家具や空間と調和するサイズ感が理想です。
棚・サイドボードに飾る場合
高さよりも奥行に注意が必要です。
安定して置けるか。
手前に余白が残るか。
その余白があることで雛人形はより美しく見えます。
限られたスペースの場合
無理に「飾らなければ」と考える必要はありません。
その場所に合う形を選ぶこと自体が大切な向き合い方です。
毎年きちんと飾れるか、という視点
雛人形は一度飾って終わりのお人形ではありません。
何年も先まで「今年も出そうか」と思えるかどうか。
サイズ選びは、その未来を左右します。
今の暮らしとこれからの暮らし。
どちらにも無理のない選び方をぜひ大切にしてみてください。
雛人形選びは「どれが立派か」を比べる時間ではありません。
その場所で、そのご家庭らしく迎えられるか。
そこから考えることで後悔のない選び方につながっていきます。