鎧飾りの選び方|兜との違いと飾る意味を知る
鎧飾りは五月人形の中でも特に「しっかりと飾る」印象のある選択です。
兜飾りとの違いが分かりにくく迷われる方も少なくありません。
ここでは鎧飾りならではの意味や向いている飾り方をやさしく整理します。
鎧飾りにはどんな意味がある?
鎧は身を守るための装いをすべて整えた姿。
五月の節句では「大切なものを守り抜く力」「困難に立ち向かう心」を願って飾られてきました。兜よりも全体像がある分、願いの広がりを感じやすいのが特徴です。
兜飾りとの違いはここ
・兜:頭を守る象徴。省スペースで飾りやすい
・鎧:全身を守る象徴。存在感があり場を整えやすい
どちらが上ということはありません。
「どんな場にどんな思いで飾りたいか」で選ぶのが自然です。
鎧飾りが向いている置き場所
・床の間
・しっかりとした飾り台のある場所
・季節のしつらえとして空間を整えたい場所
鎧飾りはある程度のスペースが取れる場所に向いています。
飾ったときに「場が引き締まる」感覚が得られるのも魅力です。
大きさで迷ったら意識したいこと
・置き場所とのバランス
・正面から見たときの安定感
・出し入れや片付けのしやすさ
大きいほど良いというわけではありません。
毎年無理なく飾れて、きれいに整えられる大きさを選ぶことが大切です。
雰囲気で選ぶという考え方
「格式を感じる飾りにしたい」場合
しっかりとした構えの鎧飾りは飾ったときの格を感じやすい選択です。
行事としての節句を大切にしたいご家庭に向いています。
「部屋全体との調和を重視したい」場合
色合いや質感が空間に合うかを見て選ぶと長く心地よく飾れます。
強さだけでなく落ち着きや品の良さにも目を向けてみましょう。
最後はご家庭の気持ちで
鎧飾りは、見た目の迫力だけでなく込めたい思いで選んでいいものです。
ご家庭の節句のかたちに合うかどうかを基準に無理のない選択をしてください。
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