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お片付け

今日は皆さまからのご質問が多いお雛様のお片付けについてご説明申し上げます。
お雛様のお片付けで気を付けて頂きたいことはたった2つだけ!『湿気』と『ほこり』です。

「湿気」はカビの原因となりますし、「ほこり」はそのままにしておくとシミや変色、虫食いの原因となりますので注意が必要です。ですが対策は簡単なのでご安心を。

「湿気」対策はお片付けにカラッと晴れた日を選んで頂き、10月中旬から11月初旬の湿度の低い秋晴れの頃にお人形の入っている箱の蓋を開け、中の空気を入れ替えるだけ。そしてお人形の箱を床ではなく少し高い位置に保管して頂ければ心配ありません。もしお人形がビニールに入っている場合は不織の袋に入れ替えてくださいね。


また「ほこり」対策も簡単です。お人形の配送時に同梱されているお手入れセットの手袋をつけて、同じくお手入れセットの刷毛で衣装のホコリを払うだけ。お顔や髪の毛にホコリがついている時には、カメラのレンズなどに使うゴムやシリコン製の手動のエアダスターで軽くシュッシュっと空気をかけてあげれば大丈夫です。

最後に、お人形は一つ一つ不織の袋に入れてから(ビニールからは出してあげてください)箱の中に収めてあげてください。念のため、お人形用の防虫剤も一つ箱の中に入れてあげればさらに安心です。

是非ご参考になさってください。

Profile

原 裕子

1975年8月28日生まれ。

無形文化財に指定された原米洲を祖父に持ち、母は原孝洲。

女子美術大学卒業後、ロンドンに美術留学。帰国後、孝洲の元で三世人形師として修行開始。

2008年に娘を出産。目標は日本文化の素晴らしさを世界に、そして後世に広く正しく伝えていくこと。