五色 その歴史と気概
人形づくりへの想いが織りなす
百年の物語
悠久の時を経て
脈々と受け継がれてきた日本の伝統美。
その高みをめざした人形師、初代・原米洲。
創業以来、守り続けてきたものとは、
唯一無二の無形文化財指定の伝統技法、
芸術の域まで高めた人形美、
そして、我が子を想う
親の慈愛を込めて制作する気概。
五色は、これらの精神を三世代・百年にわたって
ひたむきに、ただひたむきに継承してまいりました。
新しい素材や色彩をつねに探究し、胴体の造形や
衣装についても、その時々に最良な開発をすることで
お人形に新しい価値を吹き込んできました。
伝統を忠実に継承するとともに、
さらなる革新をめざし、時代に合った
五色ならではの人形美の世界を
追求してまいります。
初代原米洲はら べいしゅう
1934年上皇陛下の初節句にお人形を献上し、1966年には国より無形文化財に指定され黄綬褒章を授与。国内外の美術館、博物館に作品が永久展示される。技術とともに人形師としての誠実な姿勢は、後世に大切に受け継がれている。
二世原孝洲はら こうしゅう
父であり師である原米洲のもとで修行を積み、1986年二世を襲名。原米洲の技術と精神を後世に伝えるとともに、1998年雅号を原孝洲に改め、女性らしい独自の感性を人形制作にいかし、創作人形にも意欲的に取り組んだ。
三世原裕子はら ひろこ
幼少より祖父である初代原米洲から直接、人形制作の手ほどきを受ける。女子美術大学卒業後イギリスへ留学し、美術、インテリア、ファッションを学び、帰国後は五色株式会社に入社。母である原孝洲のもとで人形師としての修行を再開し、2018年に三世を襲名。人形制作と同時に日本文化の素晴らしさを国内外に広める活動も行っている。
原孝洲のお人形
気品と優美
親御様の想いや願いを、お人形に
込めて制作してきた二世・原孝洲。
微笑みを浮かべたような初々しい表情、
引き込まれるような眼差し、
木目込み人形ならではの造形美。
そこには、人のこころを動かす
芸術の域を超えた
気品と優美さがあります。
五色を支える技術
今も昔も、変わらぬ
たしかな技術に支えられています
木目込み人形は、各工程を
すべて日本国内の専門職人が
分担して制作しています。
素材も日本製にこだわり、
つねに高い技術と品質を誇っています。
五色の変わらぬ想い
お人形を飾ってお子様のすこやかな成長を願う節句のお祝いは、
日本ならではの文化です。初節句なら格別のこと、親子の絆を
実感できるかけがえのない日となることでしょう。
日本文化の“祝うこころ”を育む人形づくりをめざします。