雛人形の買取、譲渡、寄贈
子供が大きくなってしまって飾らなくなった雛人形。
思い出が詰まった大切な人形なので、捨ててしまうのはもったいないし、どうすればいいか迷う方も多いのではないでしょうか?
今回は、雛人形の買い取りや寄付について、ご紹介します。
雛人形の売買・買取が可能?
お子様の健やかな成長を願う雛祭り。そして、雛祭りを彩るお雛様やお内裏様。
どれも可愛らしく、まるでお子様の分身のように感じられますよね。
しかし、「子供も大きくなって、飾る機会も減ったし売ってしまおうかな…」「安く買えるなら中古のお雛様でも良いのかな…」と、お雛様を売ってしまったり、中古品のお雛様の購入を検討している方もいるのではないでしょうか?
このページでは、雛人形の買取や売却について考えていきましょう。
雛人形は買取してもらえる?
まず、雛人形の買い取りを専門にしている会社もあり、中古品として売ることは可能です。
※弊社では買い取りを致しておりません。
雛人形の買取・売却を検討している方のなかには、「素敵な雛人形だけど、使う機会も減ってしまったし、ほこりを被らせてしまうのも忍びない」「どうせ処分してしまうくらいなら、誰かに使ってもらった方が良さそうだ」とお考えの方もいることでしょう。
しかし、雛人形は「一人のお子様に一体のお雛様」というのが、本来の文化に則したものです。
お雛様は、お子様の身代わりとなって厄を背負ってくれるお守りであり、職人や親御様の祈りが込められた大切なお人形です。買取・売却を視野にいれている方は、今一度雛人形の意義や意味について、考えてみることをおすすめします。
リサイクルショップやオークションで売れる?
前述の通り、雛人形はお子様の厄を引き受けてくれるお守りです。
「お子様の身代わりになって厄を引き受けてくれる」という文化ということもあって、リサイクルショップやオークションに出品されている雛人形は、ほとんど値段がつかず、あまり売れないというケース多いようです。
雛人形を中古で売る、買うということ
先ほど「雛人形はお子様の身代わりとして、厄を背負ってくれるもの」と説明をしましたが、そういったお守りとしての風習が始まったのは平安時代の頃だといわれています。
雛人形はその当時から、お子様の身代わりになって厄を祓う「お守り」として用いられており、時代を経た現代においても、女の子の健やかな成長を祈るものとして親しまれています。
そのため、お守りである雛人形を中古品として売るということ、また買うということは、文化に則していえば、あまりおすすめできません。
雛人形は、お子様が生まれたときの喜びや、お子様への愛情を思い出させてくれるものです。中古で売買をするのではなく、末長く丁寧に取り扱っていただければと思います。
雛人形を人に譲っても大丈夫?
ここまで、雛人形を売ったり中古品をお使いになるのは控えた方が良い理由についてご説明してきました。
一方で、「売る・買う」ではなく、「雛人形を置くスペースがないから誰かに譲ろうかな…」「しまったままだから、誰かに譲ってしまおう」など、誰か必要としている人に雛人形を譲ることをお考えの方もいらっしゃるかと思います。
次は、雛人形の譲渡について考えていきましょう。
雛人形は人に譲ってもいい?
それでは「売買ではなく、友人や家族内で雛人形を譲る」というのはどうでしょうか?
これに関しても、あまりおすすめできません。
というのも、雛人形は厄を背負うお守りのようなものです。神社やお寺でいただくことのできるお守りやお札と似た側面がありますね。
そのため、お守りやお札を使いまわさないように、雛人形を使いまわすこともふさわしくありません。
ただ、どうしても雛人形を譲り受けたい・譲りたい理由があるならば、大切に受け継いでいくというのも一つの考え方です。
ご家族でよく相談して、お気持ちに合った選択をしましょう。
雛人形を譲る際に気を付けること
雛人形を誰かに譲る場合は、トラブルが起こらないように譲り受ける人と入念に話し合ったり、事前に雛人形やお飾りなどを見せておきましょう。
雛人形は、お子様の幸福を祈るためのお人形です。自分や相手、そしてお子様も納得したうえで譲ることが大切です。
雛人形を寄付する場合
お人形が不要な年齢になったり、引っ越しなどの関係で置き場がなくなったなどの環境の変化に際して、幼稚園や保育園に寄付したり、人形の供養祭や感謝祭といった供養の場に寄贈したりする方もいらっしゃいます。
幸せを願って飾られた大切なお人形ですから、雛人形を処分する際はできれば供養祭などの場で丁寧に供養するようにしましょう。
供養については、供養代行サービスや個別にご祈祷してもらう場合などの方法もあります。
雛人形の寄付が可能な寄付先とは
雛人形の寄付については、様々な方法があります。
例えば、世界の発展途上国への寄付を行っている団体や、人形の供養代行サービスを行っている事業者、社会福祉協議会、また、幼稚園や保育園といった寄付先があります。
人形の供養祭を行っているお寺や神社もありますので、そちらに参列して供養してもうのもいいでしょう。
幼稚園・保育園・施設への寄贈
幼稚園や保育園、老人ホームやフリースクールといった施設では、雛人形の寄付を募っていることがあります。
「お子様の幸せを願う」という意味では幼稚園や保育園に寄贈するというのも一つの方法かもしれません。
寄贈する際は、寄贈先の募集状況をよく確認いただいたうえ、最初から持ち込むのではなく事前に相談してみるとスムーズです。
ひなまつりイベント・行事への寄贈
寄贈や寄付についてご紹介してきましたが、このほかにも雛人形などのお人形を供養してくれるイベントが様々な地域で開催されています。感謝祭ではご祈祷やお祓いといった供養の儀式を執り行ってくれますので、お役目を終えた雛人形をお持ちの方は、こういったイベントを通してお別れするとよいかもしれませんね。
毎年、上半期は5~6月、下半期は10月~11月に開催されるものが多いようです。
原孝洲のアフターサポート
原孝洲では、お客様が雛人形を末永くお楽しみいただけるように、充実のアフターサポートをご用意しております。
原孝洲でご購入いただいたお人形やお道具が、片付けや飾りつけの際のアクシデントで傷ついてしまった等、修理が必要なトラブルが起きた際には、原孝洲の「お人形病院」にお気軽にご相談ください。当店でご購入されたお人形につきまして、ご相談いただきました内容に合わせて修理や交換をご提案いたします。
詳しいお問い合わせに関しましては、こちらのアフターサポートページをご覧ください。
桃の節句は「お子様の身代わりとして厄を祓う」という側面を持ちながらも、お子様の成長を感じられる美しい伝統行事です。
お人形を通して親からお子様への愛を伝え、お子様自身が愛情を感じられる、そんなきっかけを与えてくれるのが雛人形です。
ぜひ「大切な宝物」として、末長く取り扱っていただければ幸いです。