雛人形は修理が可能!できることや料金、期間は?

大事に飾ってきた雛人形でも、毎年飾っていると劣化が進んで汚れたり、壊れてしまうことがあります。
思い入れのあるものだからこそ、ずっと飾っていきたいですし、壊れたり汚れたりしたままだと心苦しいですよね。
でも、どこまで修理ができるのか、値段や期間など気になる方も多いと思います。ここでは、雛人形の修理についてご紹介します。

雛人形の修理について

大事に飾ってきた雛人形でも、毎年飾っていると劣化が進んで汚れたり、壊れてしまうことがあります。思い入れのあるものだからこそ、ずっと飾っていきたいですし、壊れたり汚れたりしたままだと心苦しいですよね。でも、どこまで修理ができるのか、値段や期間など気になる方も多いと思います。ここでは、雛人形の修理についてご紹介します。

雛人形の修理が可能な個所、部位は?

雛人形はお顔や手、着物など別々に作られているため、それぞれ部分ごとに修理ができます。

顔・体


カビや汚れがついてしまった場合、ある程度は取り除くことが出来ます。ただし、目や口など墨が入っている部分にかかるカビ汚れは取り除くことが難しいです。「お顔を交換する」という対処法もありますので、まずは状態を相談してみましょう。

首から折れてしまった場合、ちゃんとお顔をつけなおすことができますのでご安心ください。お顔の胡粉がはがれた場合、塗りなおしはできません。手の場合は、状態によって胡粉のかけ直しが出来ることもございます。また取り換えなどで対応できます。


また、髪も長年使用していると乱れたりほつれたりして、よく修理が必要になってくる箇所です。
男女どちらの雛人形も結い直し、染め直しなどできれいに修復できます。

着物


着物はシミ、カビ落としはもちろん、袴や着物を新調することもできます。
三人官女や五人囃子など内裏雛以外の人形も同様です。

色褪せや、房部分の乱れが気になる紐類などは新しいものに取り替えることができます。ただ、経年変化のある他の部分に比べそこの部分だけ浮いてしまう可能性がございます。飾るのに支障をきたすような汚れでない限り、取り替えずにそのままの雰囲気を楽むことをおすすめします。

雛人形の小物も修理できる


雛人形にはさまざまな小物が付属しています。小物やお道具類も人形と一緒に毎年の雛祭りを盛り上げてくれる大切な物。修理しながら長く使ってあげたいですよね。

桜や橘、ぼんぼりの火袋などは、年月が経つにつれて劣化し、色褪せや破れなどが出やすい小物です。ぼんぼりの張替え、桟の折れなどはもちろん修理が可能。屏風の穴あきなども修復できますし、張替えもできます。

雛人形の修理は誰に、どこにお願いする?

雛人形の修理したい個所が見つかったら、ひとまずは購入した人形店で相談してみましょう。そしてもし人形店では修理ができないと言われた場合、人形専門の修理業者にお願いするのもいいかもしれません。遠方で人形を持ち込めない場合は宅配便などで対応してくれます。

雛人形を修理に出す際の注意点

大切な雛人形ですから、できるだけ元の姿と同じように修復したいですよね。雛人形を修理に出す際の注意点とはいったいどんなものがあるのでしょうか。ご説明していきます。

修理代について確認する

雛人形の修理は専門家が細心の注意を払って作業するものですので、素材や部位などによっては修理代が思ったよりも高くなることもあります。依頼する前にきちんと見積もりを取って、おおよその金額を確認しましょう。
場合によっては修理でなく、新しいものと交換してしまった方が安い時もあるので、見積もり金額が出たらもう一度検討してみるといいですね。

事前に写真をとっておく

さらに見積もり金額を出すにあたって、修理前の雛人形の状態を写真に撮っておくことも大切です。破損した部分のアップも忘れずに撮影することで見積もりがより正確になります。
写真で具体的な情報を伝えられれば、それだけ正確に金額を予測しやすくなりますし、お顔の描きなおしなどを依頼する場合、元のお顔に近づけるための参考になります。

宅配便で送る場合は梱包に注意する

遠方でお店に持ち込めない場合は、宅配便などを利用することになります。
その際は自宅で梱包することになりますが、余裕のある大きさの箱に入れ、お人形が動かないように詰め物をするなど、破損個所を増やさないように気を付けましょう。汚れが付かないようにお人形を白い布や薄紙で包み、そのうえでお人形が動かないように新聞紙などの緩衝材を詰めるといいでしょう。