家族で楽しめる!おすすめのひな祭りの絵本20選

日本の伝統文化であるひな祭り。お子様にひな祭りや雛人形をもっと楽しんでほしい…と思ったとき、おすすめなのが絵本です。
ひな祭りに関する絵本は多く出版されており、一緒に絵本を読むことでより一層心に残ることでしょう。
今回は、そんなひな祭りにまつわる、おすすめの絵本作品をご紹介します。

おどれ!ひなまつりじま

家族で楽しめる!おすすめのひな祭りの絵本20選

作:垣内 磯子
絵:松成 真理子
対象:幼児・幼稚園向け

誰もが大好きなひな祭り。山に住んでいる「やまんば」だってひな祭りが大好きです。ひな祭りの時期になると、楽しい雰囲気に誘われたやまんばは、町へ下りて一緒にひな祭りを楽しみます。「私だって昔は女の子さ!」と、いつもは怖いと恐れられているやまんばも陽気にダンスを踊ります。踊って、白酒を飲んでのどんちゃん騒ぎ。リズム感のある文章なので、女の子・男の子問わずに楽しめます。

おばあちゃんのひな祭り

作:計良 ふき子
絵:相野谷 由起
対象:幼児・幼稚園向け

主人公のおばあちゃんの誕生日は、ひな祭りの3月3日です。沢山のごちそうを用意して、孫がお祝いにくるのをとっても楽しみにしていたおばあちゃんですが、孫の怪我でお祝いパーティは急遽中止になってしまいます。この日を楽しみにしていたおばあちゃんはがっくりと肩を落として、一人で過ごすことに。そんな落ち込んでいるおばあちゃんの元へ、一人また一人と見知らぬ子どもがやってきます。嬉しくなったおばあちゃんは、沢山の子供達と賑やかなひな祭りを過ごします。楽しくて、そのまま寝てしまったおばあちゃんが次の日に起きると...。ほっこりとする、ひな祭りのおとぎ話です。お子様をはじめとして、おじいちゃんおばあちゃんにもおすすめの絵本です。

おひなさまの いえ

作:ねぎしれいこ
絵:吉田 朋子
対象:幼児・幼稚園向け

真夜中の雛人形のお店から、お雛様たちの声が聞こえます。「私たちだけ残っちゃったわ」「こうしちゃいられないよ」。売れ残ってしまった雛人形達は自分たちの家を探す旅に出かけます。こけし、五月人形、そして流し雛との出会い。なかなか住む家が見当たらなかったお雛様たちでしたが、やっと見つけた空き家はボロボロの古家でした。雛人形一行はこの家に住むのか、この家をどうするのか、心がウキウキする楽しい絵本です。フェルトや縮緬の着物でコラージュされた雛人形のイラストも、とっても素敵です。

おひなさまの ちらしずし

作:平野 恵理子
対象:幼児・幼稚園向け

ボクはひな祭りに振舞われる、お母さんお手製のちらし寿司が大好き。ところが、今年のちらし寿司はお母さん指導のもと、お姉ちゃんが作ることに...。少し不安なボクの、ちらし寿司のお料理レポートが始まります。これを読めば、ちらし寿司が作りたくなること間違いなしです。

じゅんびはいいかな?ひなまつり

作:はせがわ さとみ
絵:出口かずみ
対象:幼児・幼稚園向け

ひな祭りが近づいてきたころ、雛様を飾るためにお人形さんが入っていた箱を開けると...なんと中身は空っぽ、一体お雛様たちはどこに行ってしまったのでしょう。沢山のお雛様が大活躍する、だまし絵や逆さ絵、隠し絵がいっぱいの絵本です。

ねこのひなまつり

作:pukumuku(ぷくむく)
絵:pukumuku(ぷくむく)
対象:幼児・幼稚園向け

3月3日、ひな祭りの夜。いつものように開かれている猫たちの集会では、お魚や美味しいエサをくれる人の話で盛り上がっていました。そんな時にリボン猫ちゃんが「すごく素敵なものを見た」と、ひな祭りの話題を持ち出します。すると、猫たちはたちまち興味深々に。みんなで実際にひな祭りをやることになりました。微笑ましくもほっこりする、猫たちのひな祭り物語です。

のはらのひなまつり -桃の節句-

作:神沢 利子
絵:岩村 和郎
対象:幼児・幼稚園向け

色紙で雛人形を作っていたともこちゃんですが、作ったお人形が風に飛ばされてしまいます。お雛様が飛ばされていった後を追いかけると、着いた先はたんぽぽが広がる春の野原でした。野原の動物たちと一緒になって、みんなでひな祭りをお祝いするほのぼのした物語です。「たんぽぽびな」の作り方のほか、あとがきではひな祭りに由来についても紹介されているなど、知識も身につくおすすめの一冊です。

ひなまつりこびとのおはなし

作:まつい のりこ
絵:まつい のりこ
対象:幼児・幼稚園向け

ひな祭りの日に目を覚ます「ひなまつりこびと」。頭に咲いた、桃の花がとってもキュートです。目を覚ましたこびとさんたちは、みんなでひな祭りの準備を始めます。素朴で可愛らしいイラストに併せて、お雛様を飾る意味についても学べる絵本です。

ひなまつりにおひなさまをかざるわけ

作: 瀬尾 七重
絵: 岡本 順
対象:幼児・幼稚園向け

お子様に降りかかる厄の身代わりとなる雛人形。雛祭りは雛人形をまつり、お子様の無病息災を願う風習です。この絵本では、そんなひな祭り由来となった「流し雛」について、丁寧なストーリーで分かりやすく描かれています。病気で苦しむ妹・おはなのために、兄の三郎次が心のこもった雛人形を作ります。果たして、おはなの病は治るのでしょうか…?

ひなまつりルンルンおんなのこのひ!

作: ますだ ゆうこ
絵: たちもと みちこ
対象:幼児・幼稚園向け

ゆずちゃんの家に飾られている、主人公のお姫様。普段から退屈していたお姫様は、一家がお出かけしたことから家を飛び出してしまいます。好奇心旺盛なお姫様が外に出て大変な目に合うものの、あとから追いかけてきたおっとり屋さんのお殿様が助けてくれるのです。ほかにも、ひな祭りに関する豆知識や工作なども紹介されています。ぜひ親子で一緒に読みたい絵本です。

ひみつ ひみつの ひなまつり

作: 鈴木 真実
対象:幼児・幼稚園向け

ある日、主人公のえいちゃんがお絵描きをしていると押し入れの中から何やら声がしてきます。声の方向には、光を放つダンボール。なんと中から出てきたのはお姫様でした。でも、どうやらいつものお姫様とは様子が違うみたい...一体どう違うのでしょうか?読み聞かせにぴったりな行事と季節の絵本です。

ぶたさんちのひなまつり

作: 板橋敦子
絵: 板橋敦子
対象:幼児・幼稚園向け

ぶたさんのお家では、ひな祭りの時期に合わせて雛人形を飾ることになりました。でも、肝心のお姫様・お殿様の姿が見えません。どうやらお母さんぶたが捨ててしまったようです。落ち込むお母さんぶたを見た子供達は、みんなで協力して新しくお雛様を作ることに決めました。家族の温かさがあふれる、とっても可愛らしい絵本です。

ぼく やってみるよ!

作: 寺村 輝夫
絵: いもと ようこ
対象:幼児・幼稚園向け

「くりのきえん」のシリーズから、お雛様のお話です。ひな祭りの季節にあわせ、くりのきえんでもひな祭りをやることに。お姫様役のみみこちゃんは、お殿様役にもんちくんを指名します。みみこちゃんからの指名に恥ずかしがるもんちくんですが、照れながらもお殿様を役を担当します。女の子だけでなく、男の子も楽しめるほのぼのとした絵本です。

ぼんぼらみん

作: 藤川智子
絵: 藤川智子
対象:幼児・幼稚園向け

「ぼんぼらみん」のリズムに合わせて、雛人形たちが歌ったり踊ったりする賑やかなストーリーです。「ぼんぼらみんみん ぼんぼらみんみん やくばらい」とリズムが楽しい一冊なので、ぜひお子様と一緒に音読してみてください。

みんなでおひなさま!

作: きむら ゆういち
絵: ふゆの いちこ
対象:幼児・幼稚園向け

おじいちゃんとおばあちゃんを喜ばせようと、大きな雛人形を作る「こぐまのまー」。でも、作っている途中で風に飛ばされてお雛様は壊れてしまいます。そこに「こぐまのくー」がやってきて、思いもよらないアイディアで大きなお雛様を作りあげることに。飽きずに読める、しかけ絵本です。

もりのひなまつり

作:こいで やすこ
絵:こいで やすこ
対象:幼児・幼稚園向け

森に住む子供ねずみから、「もりのひなまつり」にお雛さまを連れてきて欲しいとせがまれたねずみばあちゃん。「人間のものに勝手に手を出していいものなのか…」と、心配しながらもお雛様を連れ出します。お雛さまの登場に、子供達はおおはしゃぎでひな祭りが始まります。ところがひな祭りが終わるころに思わぬトラブルが...ハラハラの展開に目が離せない内容になっています。ねずみばあちゃんの活躍に注目です。

ゆりちゃんのおひなさま

作:花山 かずみ
絵:花山 かずみ
対象:幼児・幼稚園向け

ひなまつりの日、主人公のゆりちゃんは友達のガーコや猫のタマ、くまのトコちゃんを紹介します。する不思議なことに、三人官女やお雛様が喋り出し、名前を付けて欲しいとのお願いが...。「名前がある」ということの大切さや、名前があるおかげで便利なこと、助かることが感じられる素敵な絵本です。

わたしのおひなさま

作: 内田 麟太郎
絵: 山本 孝
対象:小学校低学年向け

紙の人形を体にこすりつけ、川に流すことで厄祓いをする「流し雛」。主人公のももはおばあちゃんに教えられ、流し雛を行おうとしますが、流し雛を河童さんに取られてしまいます。一体、河童さんはなぜ流し雛をとったのでしょうか?家族の絆がじんわりと感じられる、ひな祭りにおすすめの絵本です。

ひな祭りにおすすめの絵本を20作品紹介しました。

えんぴつびな

作:長崎 源之助
絵:長谷川 知子
対象:小学校低学年向け

主人公の「わたし」が子供の頃のお話。戦争で家が焼けたことから引っ越すことになったわたしは、疎開先の小学校でシンペイちゃんと出会います。シンペイちゃんは元気いっぱいのいたずらっ子で、所謂「ガキ大将」。最初はシンペイちゃんに泣かされることもあったわたしだけれど、次第にシンペイちゃんと打ち解けていくにつれて、シンペイちゃんの不器用な優しさに気づかされます。子供の頃の優しい思い出、そして戦争。「シンペイちゃん、うそつき」。わたしはいまでもえんぴつびなを大切に持ち続けます。悲しくも温かい、戦争と優しい思い出の物語です。お子様をはじめ、大人の方々にもおすすめの絵本です。

おかあさんの紙びな

作:長崎 源之助
絵:山中 冬児
対象:小学校低学年向け

紙びなをとっても上手に折るおばさん。おばさんは子供の頃の思い出を語ります。「おばさんが小さい頃は戦争があってね…」女の子にとって宝物でもあるお雛様。戦争が終わり、初めて食べた白いご飯はとてもおいしいものでした。ところがある日、女の子が口にしていたご飯は、雛人形を売ったお金で得たものだと知ります。そのことを知った女の子はとても悲しみ、一日中泣き通します。生活のために子供の宝物を売ってしまったお母さんは、肩を震わせながら紙で作ったお雛様を折り続けます。最初は悲しかった女の子ですが、やがて女の子はお母さんが折ってくれる紙びなの本当の価値に気づきます。雛人形にまつわる、お母さんと娘の心温まる物語です。

どの作品も素敵で、ストーリーを通して「ひな祭り」への理解がさらに深まるものばかりです。ひな祭りシーズンのプレゼントやお子様の読み聞かせの際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。